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BLACK AGAINST BLACK(ブラック・アゲインスト・ブラック)とは

 私たち Black Against Black(通称BABL・バブル) は、ブラック企業・ブラックバイト、シュウカツ(就職活動をめぐる問題)や奨学金問題などの若者の労働を取り巻く問題と、そのような「ブラック問題」を黙認する社会の風潮の改善を求める「若者」集団です。

 私たちの活動の始まりには、2008年以降全国に広がった、いわゆる「就活デモ」と呼ばれる、学生たちによる就職活動をめぐる問題への抗議活動があります。そこでは学生たちは、自らが望む生き方が就活のシステムによって捻じ曲げられることを拒否していました。

 しかし、就活のシステムの問題は決して単一の問題ではないということが次第に明らかになりました。なぜなら、日本社会に「ブラック」と名のつく一連の問題が現れてきたからです。貸与型奨学金の未返済者のブラックリスト、賃金未払いや長時間労働など横行する「ブラック企業」や「ブラックバイト」、非常勤講師を不当に扱う「ブラック」な大学の出現――時間軸でみれば、「高校→大学→就活→就職→労働」、「中学→就職→労働」、「高校→就職→労働」などのあらゆるライフサイクルの中で、若者を取り巻く「ブラック」の連鎖が渦巻いています。

 このようなブラック問題に気付いた私たちは、「ブラック」の連鎖という問題を社会に提起し、改善を訴えるため、就活デモを発展・拡大させて「BABL」を結成しました。私たちは自分たちの生活と権利を守るために、皆さんと連携しながら行動していきます。

 

BABLの由来

 Black Against Black―― “Against”の後ろの“Black”が、ブラック企業・ブラックバイトなどのブラック問題、そして、この問題を生み出した社会構造・経済構造とそれを黙認する社会の風潮を表していることは、言うまでもありません。では、前の“Black”は何を意味しているのでしょうか。
 前の“Black”の意味は主に2つあります。1つは、黒はどんな色に染まらないことから、自分たちはどんな圧力にも屈せず自分たちの主張を貫くという意味があります。そして、もう1つの意味は、私たちのデモのやり方と深く関わっています。私たちは、デモにおいてブラックブロック(Black Bloc)を実行します(注)。ブラックブロックとは、デモ参加者が黒色の服装に身を包むことで、デモ隊全体を一つの黒色の塊のように見せるデモ戦術です。これには、デモ参加者の連帯感を高めたり、参加者の識別と特定を難しくして、デモに参加していることが会社や学校にバレにくくなったりする効果があります。私たちはこれらの効果に注目して、ブラックブロックをデモ戦術として採用しています。
 私たちは黒に身を包んで一致団結し、あらゆる圧力に屈することなく、ブラック問題、そして、その問題を温存する社会構造・経済構造に対してNOを突きつけていきます。

(注)これは、黒色の服装をしなければ、BABLのデモに参加してはいけないという意味ではありません。デモ参加者の皆様には、好きな服装でデモに参加していただければ十分です。ただ、もしブラックブロックにご興味があれば、黒色の服装を着ていただけると助かります。

 

エンブレムの由来

 私たちBABLのエンブレムは、盾の中に交差する2つの黒旗と1本の槍が描かれています(ホームページでは白黒が反転しています)。まず、外郭となる盾は、盾が攻撃を防ぐ防備であることから、私たちなどの市民の生活と権利を「ブラック問題」から守る意思を表します。そして、交差する2つの黒旗は、黒はどんな色に染まらないことから、私たちはどんな意見や圧力にも屈せず自分たちの主張を貫くという意思が籠められています。最後に、エンブレムの中央を上に向かって貫く槍は、ブラック問題を黙認する社会の風潮を打ち破り、より公正な社会を築く意思を表しています。

 

その他

 BABLの活動に興味がある方、BABLのメンバーになりたい方などは、CONTACTページのフォーム欄から連絡をください。なお、メンバーは常時募集中です。

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